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賃貸か購入か、2026年は「賃貸が有利」といわれる理由を解説

2026.09.14

「そろそろマイホームを買うべきか、それとも賃貸を続けるべきか」

 

誰もが一度は考える、この永遠のテーマ。2026年に関しては、専門家から「賃貸優勢」という見方が示されています。

 

結論からいうと、経済的・地政学的な変動が大きい今の時期は、借主の権利を法律で守られている賃貸の方が、リスク管理として合理的だという見解です。この記事では、その理由と背景データ、購入が向いている人のケースについて解説します。

 

「2026年は賃貸が有利」といわれる理由

不動産市場や不動産投資を専門とするニッセイ基礎研究所の渡邊布味子さんは、経済的・地政学的な変動が激しい時期ほど「賃貸が安心」だと述べています。その根拠として挙げているのが、借主の権利を保護する「借地借家法」です(出典:@DIME 2026年7月31日公開、ニッセイ基礎研究所 渡邊布味子さん取材)。

 

渡邊さんによると、借地借家法は家賃の値上げや立ち退きへの拒否権が特徴で、オーナー側が値上げに積極的でも、借主が合意しない限り家賃は簡単には上がらないとされています。一方、住宅ローンの金利上昇は借主側が拒否できず、結果として利息負担が家賃並みになる事例も出てきています。渡邊さんは「利息が家賃と同等、もしくはそれ以上になるのであれば、借金リスクのない賃貸の方が合理的」だと述べています(出典:同上)。

背景にあるマンション価格の上昇

この見解の背景には、住宅購入価格そのものの上昇があります。不動産経済研究所のレポートによると、東京23区の新築マンション平均価格は2019年度の7,400万円から2025年度には1億3,784万円となり、1.86倍に上昇しました。首都圏全体でも2019年度の6,056万円から2025年度は9,383万円へと1.54倍になっています(出典:不動産経済研究所「首都圏新築分譲マンション市場動向」、president.jp掲載記事)。

 

住宅ローンを組んで購入する場合、価格上昇に加えて金利上昇の影響も受けるため、渡邊さんが指摘する「利息が家賃並みになる」状況が起こりやすくなっていると考えられます。物価高騰や国際情勢の変動が続く中、今後の金利動向を正確に予測することは難しく、こうした不確実性そのものが「賃貸の方がリスク管理として手堅い」という見解につながっていると考えられます。

 

家賃も同時に上昇している点には注意

ただし、賃貸側にも留意点があります。アットホームのレポートによると、平均家賃指数は2018年頃から上昇傾向にあり、2026年時点では2015年時点の1.4〜1.6倍に達しているとされています(出典:アットホーム、president.jp掲載記事)。以前お伝えした通り、2026年は新生活シーズンを過ぎても家賃上昇が続くなど、賃貸側の負担も軽くはありません。

 

「賃貸が有利」という見解は、あくまで購入時のローンリスクと比較した場合の相対的な話であり、賃貸そのものの費用が下がっているわけではない点は押さえておきたいポイントです。

賃貸・購入それぞれの一般的な特徴

経済合理性だけでなく、暮らし方の違いも押さえておくと判断しやすくなります。一般的に指摘される賃貸・購入それぞれの特徴は以下の通りです。

賃貸購入
住み替えやすさライフスタイルの変化に合わせて住み替えやすい売却・賃貸に出す手続きが必要で、住み替えに時間がかかりやすい
費用の変動契約更新時に家賃が変わる可能性がある(借地借家法により一方的な値上げは制限)ローン金利が変動すると返済額が変わる可能性がある(固定金利の場合は一定)
資産形成資産としては残らないローン完済後は資産として残る
維持費・修繕設備の修繕費は基本的に大家が負担固定資産税・管理費・修繕費などを自己負担

それでも購入が向いている人もいる

渡邊さんは記事の結論として「総合的にみれば2026年は賃貸が賢明」としつつも、「心から買いたいと思える物件に出合えたなら、購入という選択もひとつの正解」とも述べています(出典:@DIME 2026年7月31日公開)。経済合理性だけでなく、住みたい場所やライフプランへの納得感も、購入を選ぶうえで重要な要素になります。

賃貸か購入かを考えるためのチェックリスト

  • 住宅ローンを組んだ場合、現在の金利で利息負担はどの程度になるか把握しているか
  • 今後の転勤・家族構成の変化など、住む場所を変える可能性はどのくらいあるか
  • 頭金や購入時の税金(取得税・登録免許税)、維持費(固定資産税・管理費など)まで含めて比較したか
  • 「心から住みたい」と思える物件かどうかを重視しているか

 

よくある質問

賃貸と購入、どちらが本当にお得ですか?

金利や物件価格、住む期間などの条件によって結果は変わるため、一律にお答えすることはできません。ご自身の状況に合わせて、複数の条件で比較することをおすすめします。

今後、住宅ローン金利はどうなりますか?

今後の金利動向について、確認できる確定的な情報は今回見つかりませんでした。最新の金利情報は、金融機関や専門家に確認することをおすすめします。

賃貸のメリットは家賃だけですか?

家賃の面だけでなく、住む場所を変えやすいことや、設備の入れ替えコストを大家が負担する点も賃貸のメリットとして挙げられます。一方で、資産形成という観点では購入に分があるとする見方もあります。

まとめ|経済合理性と納得感、両方の視点で考える

2026年は、マンション価格や住宅ローン金利の上昇を背景に、専門家から「賃貸優勢」という見解が示されています。借地借家法による借主保護は、不安定な情勢下での安心材料になり得ます。一方で家賃自体も上昇傾向にあるため、賃貸・購入どちらを選ぶ場合も、費用面とライフプラン両方の視点で検討することが大切です。「どちらが得か」という経済合理性の視点と、「どこでどう暮らしたいか」という納得感の視点は、必ずしも同じ答えを指すとは限りません。両方の視点を持ちながら、自分に合った選択を考えていきましょう。

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