
「初めての部屋探しで何に注意すればいい?」
「住み始めてから後悔する物件は避けたい」
賃貸物件を探していると、家賃や間取り、駅からの距離など、さまざまな条件を比較する必要があります。
しかし、条件の良さだけで物件を決めてしまうと、入居後に「思っていたより生活しにくい」「毎月の支払いが厳しい」と後悔する可能性があります。
特に初めて一人暮らしをする方は、物件探しから契約までの流れがわからず、確認すべきポイントを見落としてしまうこともあるでしょう。
そこでこの記事では、部屋探しでやってはいけない失敗10選と、後悔しないための物件選びのポイントを解説します。
これから引っ越しを予定している方は、物件を申し込む前のチェックリストとして活用してください。
目次
部屋探しでやってはいけない失敗10選
部屋探しで後悔しないためには、「条件の良い物件を見つける」だけではなく、「失敗しやすいポイントを避ける」という視点も重要です。
特に注意したいのが、次の10項目です。
- 家賃だけを見て予算を決める
- 希望条件を増やしすぎる
- 写真だけで物件を判断する
- 駅徒歩だけで立地を判断する
- 内見で室内しか確認しない
- 収納や家具のサイズを確認しない
- 初期費用の内訳を確認しない
- 契約書や特約を読まずに契約する
- ハザードマップを確認しない
- 良い物件を見つけても判断を先延ばしにする
それぞれ詳しく見ていきましょう。
失敗1.家賃だけを見て予算を決める
部屋探しで最初にやってはいけないのが、毎月の「家賃」だけを見て予算を決めることです。
賃貸住宅では家賃以外にも、管理費・共益費、駐車場・駐輪場代などが毎月発生する場合があります。
さらに、電気・ガス・水道・インターネットなどの生活費も必要です。
例えば、家賃8万円の物件でも管理費が1万円なら、住居費として毎月9万円必要になります。
家賃+管理費で考える
物件を検索するときは、「家賃8万円まで」ではなく「管理費・共益費込みで8万円まで」のように予算を決めるのがおすすめです。
また、車やバイクを所有している場合は駐車場代も含めて考えましょう。
物件によって毎月必要になる固定費は異なります。
家賃が数千円安くても、管理費や駐車場代などを含めると別の物件より高くなる可能性があります。
入居後の生活費もシミュレーションする
家賃を決める際は、食費や光熱費、通信費、交際費なども考える必要があります。
特に趣味や旅行にお金を使いたい方、奨学金やローンなどの支払いがある方は、家賃を抑えた方が生活に余裕を持ちやすくなります。
「審査に通る家賃」ではなく、「無理なく払い続けられる家賃」を基準にしましょう。
失敗2.希望条件を増やしすぎる
「駅徒歩5分以内」「築浅」「独立洗面台」「オートロック」「2階以上」「バストイレ別」など、部屋探しを始めると希望条件が増えていきがちです。
しかし、すべての条件を満たそうとすると、家賃が高くなったり候補物件がほとんどなくなったりする可能性があります。
「必須条件」と「希望条件」に分ける
部屋探しを始める前に、条件を次のように分けてみましょう。
- 絶対に譲れない条件
- できれば欲しい条件
- なくても生活できる条件
例えば「バストイレ別は必須だけど、駅徒歩は15分まで許容できる」というように優先順位を決めます。
条件を1つ緩和するだけで、候補物件が増えることがあります。
家賃・立地・設備のどれを優先するか決める
特に東京など家賃相場が高いエリアでは、家賃・立地・広さ・築年数・設備をすべて満たす物件を予算内で見つけるのが難しい場合があります。
「通勤時間を最優先する」「多少古くても広さを優先する」など、自分が何を重視するのか決めておきましょう。
失敗3.写真だけで物件を判断する
不動産ポータルサイトには室内写真が多数掲載されています。
写真を見れば物件の雰囲気はある程度把握できますが、写真だけで契約を判断するのはおすすめできません。
写真では、実際の広さや天井高、におい、騒音、日当たりなどを正確に把握することが難しいためです。
広角写真では部屋が広く見えることもある
不動産広告では、室内をわかりやすく伝えるため広い範囲を撮影できるカメラが使われることがあります。
そのため、写真から想像していた広さと実際に内見したときの印象が異なる場合があります。
「8畳だから十分」と数字だけで判断するのではなく、部屋の形や柱の位置なども確認しましょう。
可能なら内見する
気になる物件を見つけたら、可能な限り内見してから申し込むことをおすすめします。
遠方からの引っ越しなどで現地へ行けない場合は、オンライン内見を利用する方法もあります。
オンライン内見では、担当者にカメラを動かしてもらい、収納内部や窓からの景色、共用部分など気になる場所を確認しましょう。
失敗4.駅徒歩だけで立地を判断する
物件探しでは「駅徒歩5分」「駅徒歩10分」などの表示を重視する方も多いでしょう。
しかし、駅徒歩の数字だけで生活の利便性を判断するのは避けたいところです。
実際に生活すると、駅までの道だけでなく、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどへのアクセスも重要になります。
通勤時間は自宅から職場までで考える
「最寄り駅から会社まで電車で20分」という条件だけで判断すると、想定以上に通勤時間が長くなることがあります。
実際の通勤では、自宅から駅まで歩き、電車を待ち、必要に応じて乗り換え、勤務先まで歩かなければなりません。
通勤時間を比較するときは、電車に乗っている時間だけではなく「自宅から勤務先まで」で考えましょう。
スーパーやコンビニまでの距離も確認する
自炊する方ならスーパー、帰宅時間が遅い方ならコンビニやドラッグストアなど、生活スタイルによって必要な施設は異なります。
駅から近い物件でも、日常的に利用するスーパーが反対方向にあると不便に感じることがあります。
Googleマップなども活用し、物件周辺にどのような施設があるか確認してみましょう。
失敗5.内見で室内しか確認しない
内見すると、間取りやキッチン、浴室など室内設備に目が向きがちです。
しかし、実際の暮らしやすさには建物の共用部分や周辺環境も大きく影響します。
共用部分を確認する
内見では、次のような共用部分も確認しておきましょう。
- エントランス
- 郵便受け
- 宅配ボックス
- ゴミ置き場
- 廊下・階段
- 駐輪場
- エレベーター
例えばゴミ置き場が大きく乱れていたり、共用廊下に私物が多く置かれていたりする場合は、管理状況を確認する材料になります。
昼と夜では周辺環境が変わる
可能であれば、物件周辺を時間帯を変えて確認してみましょう。
昼間は静かでも、夜になると近隣店舗や交通による音が気になるケースがあります。
反対に、昼間の内見では気づかなかった街灯の少なさや帰宅ルートの雰囲気などが夜に分かることもあります。
騒音も確認する
線路や幹線道路、学校、飲食店などが近い場合は、窓を閉めた状態と開けた状態の両方で音を確認しましょう。
オンライン内見の場合も、担当者に窓を開けてもらい、周囲の音を確認する方法があります。
失敗6.収納や家具のサイズを確認しない
部屋の広さだけを確認し、収納や家具の配置を考えずに契約するのもよくある失敗です。
入居してから「ベッドを置いたらクローゼットが開かない」「冷蔵庫が設置スペースに入らない」といった問題が発生する可能性があります。
内見時に採寸する
内見にはメジャーやスマートフォンを持参し、必要な場所を測っておきましょう。
特に確認したいのは次の場所です。
- 冷蔵庫置き場
- 洗濯機置き場
- 玄関・廊下の幅
- クローゼット
- カーテンレール
- ベッドを置くスペース
- 家具の搬入経路
現在使っている家具・家電を新居へ持っていく場合は、家具側のサイズも事前に測っておきましょう。
コンセントの位置もチェックする
家具の配置を考えるときに意外と重要なのがコンセントです。
テレビやパソコン、ベッド、電子レンジなどをどこに置くのかイメージしながら、コンセントの位置と数を確認します。
在宅ワークをする方は、デスクを設置したい場所のコンセントやインターネット環境も確認しておきましょう。
失敗7.初期費用の内訳を確認しない
家賃が予算内だからといって、すぐに申し込むのはおすすめできません。
賃貸契約では、家賃とは別に敷金・礼金・仲介手数料・保証会社利用料・火災保険料など、さまざまな初期費用が発生する可能性があります。
物件によって必要な費用は異なるため、申し込み前に初期費用の総額と内訳を確認しましょう。
初期費用は総額だけでなく内訳を見る
不動産会社から見積もりを受け取ったら、「合計○万円」だけを見るのではなく、それぞれ何のための費用なのか確認することが重要です。
代表的な初期費用には、次のようなものがあります。
- 敷金
- 礼金
- 前家賃
- 日割り家賃
- 仲介手数料
- 保証会社利用料
- 火災保険料
- 鍵交換費用
- クリーニング費用
- 24時間サポートなどの費用
すべての物件でこれらの費用が発生するわけではありません。
また、名称や金額、支払うタイミングも物件によって異なります。
分からない項目があれば、「この費用は何のために必要なのか」「必須なのか」などを契約前に確認しましょう。
毎月発生する費用にも注意する
初期費用だけでなく、入居後に毎月必要となる費用も確認してください。
管理費・共益費のほか、保証会社の継続保証料、月額サポート費用などが設定されている物件もあります。
数千円の違いでも、年間で考えると負担は大きくなります。
物件同士を比較するときは、契約時の初期費用と毎月の支払額を分けて整理すると判断しやすくなるでしょう。
失敗8.契約書や特約を読まずに契約する
「説明が長いから」「難しい言葉が多いから」と、賃貸借契約書や重要事項説明の内容を十分に確認せず契約するのも避けたい失敗です。
賃貸借契約には、家賃や契約期間だけでなく、更新・解約・退去時の費用など重要な条件が記載されています。
退去時の費用を確認する
特に確認したいのが、退去時のクリーニング費用や原状回復に関する特約です。
「退去時クリーニング費用○円」「エアコンクリーニング費用1台○円」などの取り決めが設けられている場合があります。
敷金0円の物件でも、退去時にクリーニング費用などが発生する契約になっている可能性があります。
入居時に必要なお金だけではなく、「退去するときに何のお金が必要になるのか」まで確認しましょう。
短期解約違約金を確認する
物件によっては、一定期間以内に退去した場合に短期解約違約金が発生する契約があります。
例えば「1年未満で解約した場合は賃料○か月分」といった特約です。
転勤や転職などで短期間に引っ越す可能性がある方は、特に確認しておきましょう。
更新条件もチェックする
長期間住む予定なら、契約更新についても確認が必要です。
更新料の有無や金額、更新時に必要となる保証会社や保険などの費用もチェックしましょう。
契約内容で分からないことがあれば、そのままにせず不動産会社へ質問することが大切です。
失敗9.ハザードマップを確認しない
部屋探しでは、駅徒歩や周辺施設だけでなく災害リスクについても確認しておきましょう。
国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」では、洪水・内水氾濫・高潮・津波・土砂災害などの情報を地図上で確認できます。
住所単位で確認する
ハザードマップは「○○区だから大丈夫」「○○駅だから危険」といった判断をするためのものではありません。
同じ駅周辺でも、河川との距離や土地の高さなどによって想定されるリスクが異なる場合があります。
気になる物件が見つかったら、実際の所在地まで絞って確認するのがおすすめです。
浸水深までチェックする
洪水などのハザードマップを見るときは、浸水想定区域に入っているかだけではなく、想定浸水深も確認しましょう。
また、マンションの上層階だからといって、水害による影響をまったく受けないとは限りません。
エントランスや電気設備、駐車場などが浸水すれば、停電やエレベーター停止などによって生活に影響が出る可能性があります。
避難場所も確認しておく
物件所在地とあわせて、災害時の避難場所や避難経路も確認しておきましょう。
入居後ではなく、物件を比較している段階から防災情報をチェックしておくことが大切です。
失敗10.良い物件を見つけても判断を先延ばしにする
部屋探しで意外と多いのが、「もっと良い物件が出るかもしれない」と考え続け、判断できなくなるケースです。
賃貸物件の募集状況は変化するため、現在募集中の物件が後日も申し込めるとは限りません。
一方で、焦って確認せず申し込むのもおすすめできません。
重要なのは、あらかじめ判断基準を決めておくことです。
申し込む基準を先に決めておく
例えば、次のように条件を設定しておきます。
- 管理費込みで予算以内
- 通勤時間45分以内
- バストイレ別
- 室内洗濯機置き場あり
- 駅徒歩15分以内
このうち「絶対に譲れない条件」と「妥協できる条件」を分けておけば、候補物件が出たときに判断しやすくなります。
100点満点の物件だけを探さない
予算に上限がある以上、家賃・立地・広さ・築年数・設備などすべてが理想通りになるとは限りません。
「駅徒歩5分以内」を「10分以内」に広げる、「築10年以内」を「築20年以内」に広げるなど、優先度の低い条件を調整する方法もあります。
入居後の生活を想像し、「この条件なら快適に暮らせる」と思える物件を選びましょう。
おとり広告にも注意しよう
インターネットで部屋探しをする際に知っておきたいのが「おとり広告」です。
不動産広告では、実際には取引できない物件などを広告することは禁止されています。
首都圏不動産公正取引協議会も、契約済みの物件を継続して掲載するなどの違反事例を公表しています。
気になる物件は最新の募集状況を確認する
賃貸物件は募集状況が変わりやすいため、ポータルサイトに掲載されていても、問い合わせ時点ではすでに申し込みが入っている場合があります。
気になる物件を見つけたら、不動産会社に最新の募集状況を確認しましょう。
募集が終了している場合でも、似た条件の物件がないか探してもらう方法があります。
他社で掲載されている物件も相談してみる
SUUMOやHOME’S、at homeなどで見つけた物件について、掲載している不動産会社以外から紹介を受けられる場合があります。
不動産会社によって紹介可能な物件や契約条件などは異なるため、気になる物件のURLや物件名を送って確認してみましょう。
複数のサイトを見ながら一つの不動産会社へ相談できれば、部屋探しを効率化できる可能性があります。
失敗しない部屋探しのチェックリスト
気になる物件を見つけたら、申し込み前にもう一度条件を確認してみましょう。
最低限チェックしておきたいポイントは次のとおりです。
- 家賃・管理費は無理なく支払えるか
- 初期費用の総額と内訳を確認したか
- 自宅から勤務先・学校までの所要時間を確認したか
- スーパーやコンビニなど生活に必要な施設があるか
- 室内の広さや収納は十分か
- 家具・家電を設置できるか
- 騒音や日当たりを確認したか
- 共用部分やゴミ置き場を確認したか
- ハザードマップを確認したか
- 退去時費用や短期解約違約金などの契約条件を確認したか
すべての条件が完璧な物件を探す必要はありません。
重要なのは、自分にとって譲れない条件を満たしているか、入居後に困る可能性があるポイントを事前に確認できているかです。
部屋探しでよくある質問
部屋探しで一番やってはいけないことは?
一つに限定することはできませんが、契約条件や費用を十分に確認せず申し込むことには注意が必要です。
家賃だけで判断せず、管理費・初期費用・退去時費用・違約金などを含めて確認しましょう。
内見なしで契約しても大丈夫ですか?
内見せずに契約すること自体は可能な場合がありますが、写真や間取り図だけでは確認しにくいポイントがあります。
遠方などで現地内見が難しい場合は、オンライン内見を利用し、収納や眺望、騒音、共用部分などを確認する方法があります。
部屋探しでは何件くらい内見すればいいですか?
「○件見れば失敗しない」という決まりはありません。
条件に合った物件が1件目で見つかることもあれば、複数の物件を比較した方が判断しやすい場合もあります。
件数を増やすことよりも、自分の優先条件を決めて比較することが重要です。
気に入った物件はすぐ申し込んだ方がいいですか?
募集状況は変化するため、条件に合う物件なら早めに検討することは重要です。
ただし、初期費用や契約条件などを確認せず、焦って申し込むことはおすすめできません。
事前に「この条件を満たしたら申し込む」という基準を作っておくと判断しやすくなります。
他社サイトで見つけた物件を別の不動産会社に相談できますか?
紹介可能な物件であれば、別の不動産会社から紹介してもらえる場合があります。
ただし、すべての物件をすべての不動産会社が取り扱えるわけではありません。
気になる物件のURLや物件名を送って、紹介可能か確認してみましょう。
部屋探しでやってはいけない失敗を避けて理想の住まいを見つけよう
部屋探しでは、家賃や間取りだけで物件を決めないことが大切です。
家賃以外の固定費、初期費用、通勤時間、周辺環境、収納、災害リスク、契約条件など、入居後の生活まで想像しながら比較しましょう。
また、希望条件を増やしすぎると物件が見つからなくなる一方、条件を妥協しすぎると入居後の後悔につながる可能性があります。
「絶対に譲れない条件」「できれば欲しい条件」「妥協できる条件」の3段階に分けておくと、物件選びがしやすくなります。
気になる物件が見つかったら、今回紹介した10個の失敗ポイントを確認してから申し込みを検討しましょう。
失敗しない部屋探しならテレルーム
「希望条件をどう整理すればいいかわからない」「ポータルサイトで気になる物件を見つけたけれど、契約条件まで比較するのが大変」という方は、テレルームにご相談ください。
テレルームでは、オンラインでのお部屋探しに対応しています。
気になる物件がある場合は、物件情報を共有して相談することも可能です。
物件の家賃や間取りだけではなく、初期費用や契約条件なども確認しながら、自分に合った住まいを探しましょう。
遠方から引っ越す方や、不動産会社へ来店する時間が取りにくい方にもおすすめです。
