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固定資産税とは | いつ・どのくらい支払う?計算方法と特例や控除まで

2025.07.3
不動産を所有したときに固定資産税がかかると聞いて、支払いタイミングや金額などを知りたい方も多いはずです。そもそもどのような税金なのか、自分が支払う対象なのかわからない方もいるかもしれません。この記事では、固定資産税が課税される対象や支払いタイミング、計算方法などをわかりやすく解説します。税金の負担を軽くする特例や控除についても紹介するため、不動産にかかる支出をできる限り減らして、普段の生活を豊かにしましょう。 ※本記事に記載されている内容は、2025年7月執筆時点のものです。記事公開以降に、法改正される可能性もありますので、最新情報は不動産を管轄する市区町村や税事務所のホームページなどでご確認ください。 固定資産税とは 固定資産税は、毎年1月1日時点に土地や建物、償却資産といった固定資産を持っている人に課される税金です。償却資産とは、事業を行う上で使う時間の経過とともに価値が減るものです。固定資産が所在する市町村(東京23区内は都)に納めます。 固定資産税の納付義務者は、毎年1月1日時点で固定資産を所有している方です。所有している方とは、土地や建物、会社の所有者や大きさなどが記載された登記簿謄本に所有者として名前が載っている人を指します。 年の途中で不動産を売買した場合でも、1月1日時点の所有者がその年の固定資産税を全額支払う義務があります。 ただし、不動産の売買契約では固定資産税を日割りで計算し、買主がその分を売主に支払うという取り決めをするケースが一般的です。 課税対象となる資産 固定資産税の課税対象となる資産は、大きく分けて次の3種類です。 資産の種類具体例土地田や畑、宅地、山林、牧場、原野など家屋住宅や店舗、工場、倉庫など償却資産会社や個人で事業を営む人が所有する構築物や機械、器具、備品など 償却資産の例は、会社で使用するパソコンやプリンタなどです。 参考:固定資産税|総務省 都市計画税との違い 固定資産税と都市計画税の違いは、課税される地域と税率です。 固定資産税は、土地や家屋などすべての固定資産に対して課される税金で、全国どこでもかかります。一方、都市計画税は、市街化区域内にある土地や家屋に対してのみ課される税金です。市街化区域とは、都市の機能が集まり、街づくりを進める計画がある地域を指します。 また固定資産税の税率は原則1.4%ですが、都市計画税の税率は原則0.3%です。 固定資産税を納めるタイミング 固定資産税は1年分支払うことも可能ですが、多くの場合は6月と9月、12月、翌年2月の4期に分かれた分割で支払われます。納付するタイミングは自治体によって異なるため、毎年5月頃に送られてくる納税通知書で確認しましょう。 納税通知書には、4期分の納付書が同封されています。それぞれの納付書に支払期限が記載されているので、早めに支払いましょう。 支払い方法は、金融機関の窓口やコンビニエンスストアでの現金払いです。毎年の支払いの手間を減らしたい方は、口座振替を依頼してください。 自治体によっては、クレジットカード払いやスマートフォン決済なども利用できます。 支払いが間に合わなかったときの対処法 支払い期限を過ぎてしまうと、延滞税がかかります。延滞税の税率は、原則として納税期限の翌日から2カ月までは年7.3%、以降は年14.6%です。 支払期限を過ぎてしまったことに気づいたら、できる限り早く市区町村の資産税課や税務課などの担当部署に連絡を入れてください。支払いを放置すると督促状が届き、最終的には財産が差し押さえられる可能性もあります。 固定資産税の計算式 固定資産税の金額は、以下の計算式で求められます。 固定資産税額 = 固定資産税評価額(課税標準額) × 税率(原則1.4%) 3年に一度見直される固定資産税評価額とは、土地や家屋の価値を市町村が定めた基準で評価した金額です。 固定資産税評価額は、毎年5月頃に送られてくる固定資産税の納税通知書に同封されている「課税明細書」に記載されています。あるいは、市町村役場の税務課で「固定資産課税台帳」を閲覧したり「固定資産評価証明書」を取得したりすると、確認できます。 固定資産税の計算例 固定資産税評価額が1,000万円の土地と、1,500万円の家屋を所有しているケースの税額を計算してみましょう。 土地の固定資産税額:1,000万円 × 1.4% × = 14万円 家屋の固定資産税額:1,500万円 × 1.4% = 21万円 合計の固定資産税額:14万円 + 21万円 = 35万円 なお上記の計算はあくまで目安であり、実際の税額は不動産の状況や適用される軽減措置によって異なります。正確な金額を知りたい場合は、自治体から送られてくる納税通知書を確認してください。 テレルームなら不動産売却をサポート 固定資産税のその他の税金の計算や、不動産売却に伴うさまざまな手続きは、複雑に感じるときもあります。もし手続きのサポートが必要なときは、テレルームをご利用ください。 テレルームは固定資産税の納税義務者となるタイミングや不動産売却後の税金など、専門的な知識が必要な場面でも、的確なアドバイスを提供します。 実績が豊富な担当者があなたの売却に併走してくれるため、安心して手続きを進められるでしょう。 まずは話を聞いてみる 固定資産税の負担を抑える特例・控除 固定資産税には、税金の負担を軽くするためにさまざまな特例や控除を利用できます。特例や控除を利用するためには、要件を満たす必要があります。 住宅用地の課税標準の特例 住宅用地の課税標準の特例は、住宅が建っている土地の固定資産税が安くなる制度です。 200㎡以下の部分(小規模住宅用地)は評価額が6分の1、200㎡を超える部分(一般住宅用地)は評価額が3分の1に減額されます。 以下の要件に該当する土地は、特例を利用できます。 ・人が住むことのみを目的とした専用住宅の敷地として使われている土地 ・併用住宅の敷地として使われている土地 併用住宅とは、人が住む以外に店舗やオフィスなどとして利用されている住まいです。 参考:住宅用地に対する固定資産税の課税標準の特例 | 国土交通省 新築住宅にかかる税額の減額措置 新築住宅にかかる税額の減額措置は、新しく建てられた住宅の固定資産税が一定期間安くなる制度です。2025年7月現在、2026年3月31日までに新築された住宅が利用できます。 新築された一般の住宅であれば、新たに固定資産税が課税されることになった年度から3年間、税額が2分の1に減額されます。マンションといった3階建て以上の耐火構造・準耐火構造の住宅であれば、5年間にわたり税額が2分の1になります。なお、固定資産税が減額される限度は、1戸当たり120㎡までです。 特例を利用するための住宅の床面積の要件は、50㎡以上280㎡以下であることです。 参考:新築住宅に係る税額の減額措置 | 国土交通省 認定長期優良住宅に関する特例措置 長く快適に住めるように工夫された認定長期優良住宅を新築すると、固定資産税が減額されます。認定長期優良住宅に関する特例措置は、2025年7月現在、2026年3月31日までに新築した際に適用できる制度です。 新築された認定長期優良住宅であれば、固定資産税が新たに課税されることになった年度から5年間、税額が2分の1に減額されます。一方で3階建て以上の耐火構造・準耐火構造の住宅は、7年間にわたり税額が2分の1になります。 長期優良住宅の認定を受ける必要があるため、建築前に申請手続きを行ってください。一戸建ては50㎡以上280㎡以下、3階建て以上の耐火構造・準耐火構造の住宅は40㎡以上280㎡以下の場合、特例を利用できます。 新築した年の翌年1月31日までに不動産を管轄する税事務所に申告しましょう。 参考:認定長期優良住宅に関する特例措置 | 国土交通省 リフォーム促進税制 リフォーム促進税制は、2026年3月31日までに既存の住宅に対して特定の改修工事を行ったときに、工事が完了した翌年の固定資産税が安くなる制度です。特定の改修工事とは、耐震や長期優良住宅化、省エネ、バリアフリーを目的とした工事を指します。 リフォームの内容と減額される割合は、以下の通りです。 リフォーム内容固定資産税の減額割合耐震改修翌年度分の固定資産税の2分の1長期優良住宅化改修翌年度分の固定資産税の3分の2省エネ改修翌年度分の固定資産税の3分の1バリアフリー改修翌年度分の固定資産税の3分の1 なお、耐震改修の場合は通行障害既存耐震不適格建築物をリフォームすると、2年度分の固定資産税が2分の1に減額されます。 通行障害既存耐震不適格建築物とは、地震が発生したときに倒壊により避難路や主要な道路を塞いでしまう可能性のある、旧耐震基準で建てられた一定規模以上の建物です。 リフォーム促進税制を利用するには、リフォームの種類に応じた住宅の築年数や床面積などの要件を満たし、市区町村の窓口に所定の申請を行う必要があります。 参考:リフォーム促進税制(所得税・固定資産税)について | 国土交通省 まとめ 固定資産税は、土地や建物を所有する人が毎年納める税金です。毎年1月1日時点の所有者に課税されます。通常5月頃に届いた納税通知書に基づき、4期に分けて支払うことが一般的です。 固定資産税の金額は「固定資産税評価額 × 税率(原則1.4%)」で算出され、評価額は納税通知書で確認できます。また、住宅用地の課税標準の特例や新築住宅にかかる減額措置などを利用すると、税金の負担を軽減できます。 もし固定資産税の支払額が高く、不動産の売却を考えているならば、高く売るためにも不動産のプロに相談しましょう。 不動産売却ならテレルームがおすすめ 不動産売却は、固定資産税やその他の税金、法的な手続きなど、複雑な要素が絡みます。もし安心して不動産を売却したいと考えているなら、プロフェッショナルであるテレルームにご相談ください。 テレルームは、不動産売却に関する知識がない方に対しても、0からサポートします。実績が豊富な担当者が、あなたの売却に最初から最後まで併走してくれるため、不安なく手続きを進められるでしょう。 固定資産税をはじめとした売却にかかる税金はもちろん、売却のタイミングや価格設定、契約手続きなどもご相談可能です。 まずは話を聞いてみる

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