
「同じ距離、同じ荷物量なのに、見積もりを取るタイミングで金額がまったく違う」
「思ったより引っ越し費用が高くて驚いた」
そんな声が増えています。結論からいうと、引っ越し費用は時期によって2倍近く差が出ることもあり、依頼するタイミング次第で大きく節約できます。この記事では、最新の相場データをもとに費用高騰の背景と、時期・工夫による節約方法を解説します。
目次
引っ越し費用が高騰している実態
引っ越し業界団体「引越業界の未来をつくる会」が2026年2月12日に発表した調査によると、参加業者154社のうち90%以上が「2026年春の繁忙期の引っ越し料金は前年より上がる」と回答しました。物価高騰に加え、労働時間規制に伴う人件費の上昇や、深刻なドライバー不足が背景にあるとされています(出典:引越業界の未来をつくる会 2026年2月12日発表)。
実際の取引データでも、この傾向は裏付けられています。「ミツモア相場研究所」の調査では、2026年3月(繁忙期ピーク)の全国平均取引価格は63,321円で、前年同月比1.9%上昇しました(出典:ミツモア相場研究所 2026年3月レポート、2026年4月2日更新)。
別の調査でも同様の傾向が見られます。引っ越し関連プラットフォームを運営する会社が2026年2月19日に発表した業者向け調査では、2026年春の繁忙期(1〜4月頃)について、8割以上(84.7%)の業者が「2025年と比較してさらに価格が高騰する見込み」と回答しました。加えて7割以上(76.4%)が依頼申込数も前年より増加する見込みと回答しており、価格・需要ともに上昇傾向にあることがわかります(出典:株式会社Quraz 2026年2月19日発表)。
繁忙期と閑散期、費用はここまで違う
時期による価格差は明確です。ミツモア相場研究所のデータでは、繁忙期ピークの2026年3月(63,321円)と比べ、2026年5月の全国平均取引価格は42,621円まで下落。わずか2か月で20,885円(32.9%)の値下がりとなりました(出典:ミツモア相場研究所 2026年5月レポート、2026年6月2日更新)。
引っ越しタイプ別に見ると、単身引っ越しは3月の54,887円から5月は36,245円へ約34%減、家族引っ越し(3人)は3月の86,009円から5月は51,186円へ約40%減と、家族引っ越しほど下落幅が大きい傾向が見られます(出典:同上)。
また、別の調査会社(habitto)の分析では、通常期(5月〜1月)と繁忙期(2〜4月)を比較すると、1.5〜1.6倍の料金差があるとされています。2〜4月は進学・就職・転勤が集中し、業者の予約が取りにくくなることが理由です(出典:habitto「引っ越し費用の相場はいくら?」2026年版)。
距離・人数別の費用目安(通常期)
参考として、通常期(5月〜1月)における単身引っ越しの距離別費用目安は以下の通りです(出典:habitto、引越し侍のユーザーデータより算出、2026年1月時点)。
| 移動距離 | 荷物少なめ | 荷物多め |
|---|---|---|
| 同一市区町村内(5km以内) | 約36,000円 | 約47,000円 |
| 同一都道府県内(15km以内) | 約36,500円 | 約47,000円 |
| 隣県程度(100km以内) | 約42,000円 | 約51,000円 |
| 東京〜大阪程度(500km以内) | 約67,000円 | 約84,000円 |
| 東京〜札幌・福岡以上(500km超) | 約89,000円 | 約121,000円 |
同じ条件でも繁忙期にはこの1.5〜1.6倍程度まで上がる可能性があるため、時期を選べる場合は通常期を検討する価値があります。
費用を抑えるための具体的な工夫
時期をずらす
可能であれば、2〜4月の繁忙期を避け、5月〜1月の通常期に依頼することで、料金を大きく抑えられます。特に3月末の土曜日は希望件数が平日の最大7.6倍に達するとされており、混雑が集中します(出典:ミツモア「引越し繁忙期カレンダー」2026年1月22日発表)。
午前便を避ける
午前便ではなく午後便・夕方便を選ぶことで、約8〜18%の節約が見込めるとされています(出典:ミツモア相場研究所、2024年6月〜2025年5月データに基づく分析)。
荷物量を減らす
段ボール箱を10個減らすと、約18〜24%の費用削減効果があるとされています(出典:同上)。不要な物は事前に処分・売却しておくことで、荷物量そのものを圧縮できます。
複数社から見積もりを取る
同じ条件でも業者によって数万円の差が出ることがあるため、複数社に見積もりを依頼して比較することも有効です。一括見積もりサービスを使えば、条件を一度入力するだけで複数社の金額を比較できるため、時間の節約にもつながります。
引っ越し準備チェックリスト
- 時期をずらせる場合、通常期(5月〜1月)での依頼を検討したか
- 午後便・夕方便など、時間帯による料金差を確認したか
- 不要な荷物を事前に処分・売却できているか
- 複数社から見積もりを取って比較したか
- 繁忙期に依頼する場合は、早めに予約を確保できているか
よくある質問
2026年の繁忙期はどのくらい値上がりしますか?
引っ越し侍のレポートでは、業者アンケートをもとに2025年繁忙期の相場(単身11万円、家族19万円)から、2026年は単身約12万円、家族約20万円程度になると試算しています(出典:引越し侍「【2026年】引越し繁忙期の料金は高くなる!?」2026年2月18日公開)。ただしこれは業者アンケートに基づく予測であり、確定した数値ではありません。
繁忙期でも予約は取れますか?
調査では、繁忙期における「引越し困難者」の発生について「発生する」「発生しない」の回答がほぼ半数に分かれており、条件や準備状況によって差が出るとされています(出典:引越業界の未来をつくる会 2026年2月12日発表)。早めの予約が重要です。
時期を選べない場合はどうすればいいですか?
時期を動かせない場合でも、時間帯の選択や荷物量の削減、複数社の見積もり比較など、時期以外の工夫で費用を抑えられる余地があります。
まとめ|時期と工夫で引っ越し費用は抑えられる
引っ越し費用は繁忙期と閑散期で1.5〜2倍程度の差が出ることがあり、業界的にも料金上昇が構造化しつつあります。時期を調整できる場合は通常期を選び、難しい場合も時間帯の工夫や荷物量の削減、複数社比較などで費用を抑えることが可能です。
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